岩手県に現在6校しかない木造校舎の一つ、(旧)山形村村立霜畑中学校。
平成17年3月、5人の卒業生は記念に体育館を残したいと言った。
本来この中学校は平成16年に統合される運命にあったのだ。父兄や生徒の反対でいまは残っている。
平成18年3月市町村合併によってこの学校も統合の波に飲み込まれそうだ。だが地域の核、文化でもある。中学校が一つだけになれば子供の選択肢がなくなる。
私の子供も実際一村一校の村から転校してきた。
大きな学校の良さもある、しかし小さな学校の必要性は誰より感じている。子供はそれぞれ違うのだ。それを選択出来ないのは等しく教育を受ける権利を失うことになる。
この学校の周辺は自然いっぱいだ、その学習の場も失うことになる。

これは有志による新学校のイメージ図(共生環境塾 川村晃寛氏)。
少子化の影響は近隣小学校3校も廃校に追い込む可能性がある。いっそ小中一環の学校を作り、地元の匠や大学、山村留学希望者、農林業の希望者などを受け入れ学ぶ場所を作れないかと、提案したものである。
山形村は山村留学制度を以前から行っている。その生徒や父兄の宿泊場所がない、大学や研究者のそれも。この地区は海、山、川など自然豊かなフィールドに近い。学問研究のベースキャンプにはもってこいの地理的条件がある。
地方の文化は失われそうな日本の文化である。北リアス塩の道沿線の文化は独特で興味が深い。森は大きな自然が残りマツタケや山菜、山野草が多い。野生動物も多様だ。この学舎が出来たら是非学生諸君、教授と一緒に来て欲しい。
牛や馬、いろんな動物を飼う経験技術が失われようとしています。この際バイオエネルギー研究もしてもらいたい。

新しい学校のイメージ図。
地元の木を使い、土壁を使いながらも、新しい技術を併用する。
そんな校舎を設計してくれる人は居ないかな?大人から子供まで自由に学べる…新しい学校を
|