「木霊の駅」は、自然や環境、そして文化を育てたい方が一緒に楽しみ、学び、自然や人間の知恵を”こだま”のように広げることが目的です。
みちのくエコーステイション 木霊の駅

ホーム季節日記森林と環境共生環境塾安家川山形村ギャラリーリンク

季節日記 ― 木霊"こだま"の季節日記の1

No.20号 2003年5月18日

左はオオバクロモジ、右はタラの芽(03.5.16平庭明神岳)。タラノキもウドもウコギ科、センノキ(ハリギリ)もそうだ。兎やツキノワグマも食べる、もちろん人間も、だから針を身につけたのか、ウドは針はないが苦味をつけた。

クロモジは毒気が有るのだが臭いが良いため、つまようじに使われている、たいした毒ではないようだ。それにしてもきれいな花です、きれいな花には毒が???

左の方がトリカブト、猛毒だ。右の花が咲いているのがニリンソウ、間違えやすいため二輪草は食べない地方が多い。もともとどちらもキンポウゲ科。二輪草も食べ過ぎるとお腹にくる。

葉の先をよく見ると、二輪草よりトリカブトの方がとんがっている、目の良い人はそれで区別がつく。

干潮時の磯の潮たまり、20センチ四方くらい。その中にウニが大小24個隠れている。下の写真はワカメの茎がほとんど食べられて茎の下部が突っ立っている。物凄い食欲だ。ウニを放流し過ぎると磯焼けを起こすのはこの訳なのだ。
  じつは上の潮だまりには5倍以上のツブ貝がいた、これも凄い食欲で、ワカメの茎によじ登って食べる。折れたり抜けた昆布はアワビが食べる。

右の写真はカジカ、ブラ−で釣った、水温は11度くらいだから産卵するところだったらしい、夫婦とも同じ場所へ放流した。

今年はタナゴが来ない、沿岸の水温が低いためか。昔はこうだったが、ここ10年くらいタナゴが来るのが早すぎたかも知れない。


第19号 2003.3.21

2003.3.9昭和19年の大雪以来とも言われる大雪が降った。
我が家も屋根の雪が軒下に溢れてしまった。
3月22日山形村平庭高原では、標高800m辺りで1.8mの積雪。平均の比重が0.2としても1平方メートルあたりの降水量に換算して360ミリ。
1升ビン200本分の水が1平方mの広さに貯えられていることになる。その50%が地下水になるとすると、私の管理する国有林森林面積は6000ヘクタール、60億本の1升ビンの水(1080万トン)が雪の分だけで貯えられることになる。それが少しづつ川に出る。森は緑のダムなのだ。

第18号 2003年3月1日

3月14日、山形村平庭で夜のスノーシュートレッキングが有ります。私の目的は写真のムササビを発見すること。

この写真は3年程前の子供の写真です。バナナが大好き、俺にとてもなつき、森に帰すには寂しいかぎりでした。

ムササビなど野生の生き物を飼うのは禁止されています、これも保健所に届けてあったやつです。

昔はブナ林に沢山いて、満月の夜マタギと一緒に奥山で何度も見ました。


2003.02.03 第17号

このヒトデは13本の足がある。上の写真のまん中に別のヒトデの足が見える、30cmもあろうかスナヒトデ?の餌食にあったヒトデの足だ。

最近野田湾の中はヒトデが多く、刺し網漁の網に沢山からまっている。海の中の食物連鎖が狂っているのだ。

海の中もその昔はすべての生き物がバランスよく豊かだった、人間もその豊かな漁を得ていた。だがそれを壊したのは人間だったのだ。

岩手野田ここの砂は大分減った、ほとんど砂が無くなることもある。砂は岩礁を荒波によって磨き、昆布やウニ、アワビを増やす。砂に住む生き物も多い、カレイやホッキ貝など、今は少なくなった。

砂の中はダンゴ虫やハマトビムシの住処でもある、そいつらが腐った海草を分解する。砂のある海岸はきれいなのだ。

上の写真と同じ場所、砂が無くなり岩礁が露出しているのが分かる。季節によって砂が押し寄せる時も有る、砂は動きながら磯をきれいにしている。

その砂が減っている。

下へつづく

青森百石海岸、ここの砂も減っているそうだ。昔はここに大きな池のような溜まりがあったという。

温暖化の影響が海水面を上げていると判断して間違いないだろう。

一旦動き出した巨大な列車地球環境、早くとめなければブレーキが効かなくなる。


2002.12.14 No.16

木炭ストーブ、まったけ3号だ。

物を作るのは大変だ、しかも研究者も木炭のストーブは作る気がない、コストと熱量が足りないと言う。それに取り組むおれたちは何ものだ−。

意地でも完成させてみよう。

木炭のメリットが何かを、ショウチュウパワーを甘く見るな−。

END

淡水に登って来たサケ、これは河口の近くで泳いでいた。

少し上には網が待っている、何となく可哀想な気がする。

12月14日野田弯新山漁港の中にまだサケが泳いでいた。この日は三回目のアワビの口開けの日、水温は9.3度だった。

コンブ類の姿は全くない、岸壁にはかなりの数のキタムラサキウニがついている、身は全く入っていないだろう。


2002.10.26 No.15

寒い季節が来たので、と言うか新しいエネルギー開発と気張ってみた。木炭ストーブ、マツタケ2号だ。現在3号を作ってる、なぜマツタケか?1号の形がマツタケの傘に似ていたからだ。

とにかく岩手県には木炭ストーブがあるものと思い込んでいたが、無かった、いや捜せなかったかも知れないが。(新潟には有った)

とにかく作ってくれる仲間がいて作ってしまった。

間伐材、建築廃材などを木炭化し、森を作るため、環境のため、そして新エネルギーのため。

皆さんよいアイディアがあったらお知らせ下さい。

なんと今日は蟹さんの写真なのです。

これは右と左のハサミが逆になってますが御勘弁を。

マルミヘイケガニというらしい。私はカサカブリと名付けてしまった、下の写真はホタテ貝をかぶっているそれ。

よく見ると下の足、左右二本づつ小さく細く見えるだろう、実はこの足で貝殻をつかんで冠っているのです。カムフラージュするのでしょうか?

これがその写真です、刺し網に絡まって見づらいのですがホタテ貝を一枚冠っています、網にかかっても離さない根性はテーシタモンダ。

甲羅の大きさは5cmもあったでしょうか、岩手県野田村の新山漁港で見つけました。

刺し網にはヒラガニと一緒にワタリガニもかかっていました。

ヒラガニもすごく美味しいのですが、ワタリガニの美味しさはまた格別です。(下の写真)

ハイ私がワタリガニ(ガザミ)でスー。

今話題の朝鮮半島周辺に多いと言われています、もちろん海の中ですが。

その蟹が日本に向けて渡ってくるのでスー。えっどうやって渡って来るのって?泳ぐのですよ黒潮に乗って、他の蟹さんと違って私の下の足はヘラのようになっていまして泳ぐのには都合が良いンです。同じような足のヒラガニ(ヒラツメガニ)君も泳ぎは達しゃですよー。


No.14 2002.9.16

キンポウゲ科サラシナショウマ

キンポウゲ科の植物は毒性の物が多い中で、これはさらして食べられる、が私は食べたことがない。

同じ科にルイヨウ、オオバショウマがある。下の写真は私の庭にあるもの、20年近く前に住田町で見つけた、図鑑では福島以南にあることになっている。

当時何の植物かわからず、森林の伐採予定地だったので、保存のつもりで根をとって来たが、けっこう株分けで増える、だが種からどうしても芽が出ないのはどうしたわけか。

こんな美しい花、なかなか見ることはない。

れんげの花に似、葉はサラシナショウマに似るためつけられた名前。

花期は8月中ごろに我が家では咲く。

これはポジフィルムをスキャンした。コダクローム64プロ、以前はこのフィルムしか使わなかったが、金が無くなり今は撮っていない。

no.11季節日記のカンボク。

こんな見事な実がつく、同じ仲間のガマズミは焼酎づけなどするがこの実は毒ではないが食べてはまづいらしく、焼酎漬けをした人にあったことがない、ただ肝木と言うくらいだから肝臓の薬になりそうだが、定かではない。

ノウゼンカズラ科キササゲ属キササゲ。

ノウゼンカズラ科には桐の木がある。これは中国原産、漢文では雷電木とあった、アズサとも言う。日本の梓はミズメといい、学名はヨグソミネバリ、全く別の木なのに呼びが同じものがたまたまある。

木の実は薬用(たしか利尿に効く)になるため良く植えられているが、自然に発生するものも多いようだ。


2002.8.31 NO.13

平成14年8月、山形村女友地区で捕獲されたツキノワグマ。
トウモロコシ畑を荒らすため捕獲された。

クマのにおいは生臭く、匂いのついたトウモロコシも乾し草も牛は食べない。

今がちょうどクマにとっては食べ物が少ない時期、それでトウモロコシ畑へ来る。

不思議なことが一つ、下の写真を見ると月の輪が無い、いやはっきりしないのか。

画面まん中に左右に別れ白い部分が見える、これが半月状になければならないのだが、最近このタイプのクマが捕獲される。

雄、大きさは鼻からお尻まで1m30cmくらい、立てば大人より大きい、最近では最大級に大きい。体重はおよそ110キロ。

足の大きさは爪の先までで17cm。

足の裏は毛が無く柔らかい。

爪の先は鋭いがかなり先の方まで神経が通っている、ムササビの爪と同じような感じがする。かなり器用に物をつかむのはそのためかも知れない。

この爪で堅いブナの幹の樹皮に爪をたて、樹に抱きつかずに登るそうだ。

この爪に触ってみると、こいつと喧嘩なんかできっこないと思う。

この写真は昔、マタギの使ったクマ捕り用の槍、長さは1.8mほど、柄は鉄製、槍の先は玉鋼製、先は鋭く一般の人は所持できない。

右手に持っているのは雪ベラ、これでクマの穴を掘ったり、クマが穴から出るのを防ぎ、そのすきに槍で突く。

登場人物はマタギではないので念のため。

この槍は秋田県で作られたものらしい。

No.12

マタタビの葉です、いたずらしてペンキを塗ったんじゃありません、虫を呼ぶために葉っぱを変色させるマタタビの巧みなワザなのです。

実はクマはもちろん人間の食べ物ですが、虫の入った実を焼酎漬けすると特に滋養強壮に良いと言われます。

ネコにマタタビと言いますが、ネコ科のライオンもこれの実や葉っぱに、のどを鳴らして擦りつくようです。

この写真は落雷によって打ち砕かれた杉の木です、太さは40cmくらい、見事にくだけ散っていました。

これは田んぼの中の周囲では一番高い木だったようです。

雷がなったら高い木の近くに避難するのはさけましょう。

下の写真を見て下さい、雷のスザマシイエネルギーが分かります。

コンクリート柱です、上の杉の根元から3mほど離れた所に横になっていたものです、雷によってコンクリートが砕けているのが分かります。人間がハンマーなどで砕いたものではありません。

ここに人間がいたなら即死でしょう、気をつけましょう。

さて突然ですが先日捕らえた60cm近い鯉です。

さすがの私も?びっくりコキました、じつは川村夫妻と子供達のインストラクターをやる時逮捕したものです。

その後はどうしたかって?もちろん神様に丁重にお返ししました。

カヌーカヤック、イカダの使い方、新しい発見でス。


NO.9 2002年5月11日

岩手県山形村繋(つなぎ)小学校、児童数8名小さな学校の校舎です。ドームの中にある木造の素敵な学校です、小さな学校でなければできない作れない、体験できないことがいっぱいつまった学校です。囲炉裏、風呂、温室、小川、森林、畑。こんな学校が次々姿を消していきます。
大型ショッピングセンターが増えるように、大きな学校だけが良いんじゃないと思います。
繋小も遠くなく...地域の衰退とともに...

木霊の駅ホームへ戻る


みちのくエコーステイション木霊の駅へのご意見、お問い合わせは・・・
enya@ansa.biz

ホームへ戻る