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みちのくエコーステイション 木霊の駅

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森林からコンブ、サクラマスが生産されるか。

森林インストラクター中野雅幸 1998年4月


アラメ(コンブ科)
多年生の大型藻類、大平洋岸中部に生育、
三陸海岸には見られない。

近年海の磯焼けが問題になっている(亜熱帯〜亜寒帯の海)。磯焼けは、明治25年(1882)日本ではじめて記録された。

【磯焼けの定義】岩礁の潮下帯から「海中林」(コンブやアラメ、カジメ大型の海草類群落)が何らかの原因で消失、それまで下草として存在していた「サンゴモ平原」(石灰藻類)によって岩礁のほとんどが覆われた状態が長期に続く現象、として以下のことが考えられる。

《磯焼けの原因》

  1. 主として水温の変化、黒潮や対馬暖流の影響。
  2. 夏期の低温化や冬期の温暖化、エル・ニーニョ現象の影響。
  3. サンゴモ科紅藻(石灰藻)による岩礁の占有。
    サンゴモ平原の拡大は世界的に危惧されており原因も共通しており、エルニーニョ現象に起因することが多い(North&Dayton,1984;1987)。
  4. 植食動物(ウニ、アワビなど)の過度の摂食圧。(キタムラサキウニの生息密度が200g/平方メートル、以上生息の場合(道立中央試験場1994)。
  5. 栄養塩(窒素、リンなど)の不足。
  6. シルト状(粘土)土砂流入。
  7. 人為的汚染物質の流入。
  8. コンブなどの過剰収穫、などが報告されている。
    また、生態学的要因によることを『磯焼け』、人為的要因によることを『磯荒れ』と区別することもある。

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