林業の はなし 2010年7月開始 
 木材の性質資料
プロ必見
 資料へジャンプ
 今の制度で役人に国有林は守れるか? 正直、今のままでは守れないと危惧する。
私は42年間の国有林役人家業で感じた。退職して役人の臭いが消えた人に聞いてみればわかる。 今の制度は昔と違い一カ所の職場に3年ほどしかいない、次々と森林管理署を変わる。面倒なことや自分に火の粉が及ぶ仕事は極力しなくなるだろう。
請負化が進み、現場職員の能力が落ち、森を大切に感じなくなり、スペシャリストがそのうちいなくなる。

官僚が国の森を切り出し、価値ある天然の森が壊滅した昭和30年代の歴史に戻ることになるかもしれない。どんな言い訳をしようと生長量を超えた伐採を長年続けた事実は消えない

昔の価値の高い森が三割でも残っていたなら国有林野の会計は今でも困らなかっただろう。
 安家川と国有林
(2010.08.25)

次回、安家川48滝72淵


ホームへ戻る
 昔の(昭和30年代前後”1955年”)安家川には「鬼アユ」と呼ばれた野性的なアユがた〜くさんいた。
水量は今の倍以上あり、安家川を歩いて渡れるところは無かったと言われる。

1985年(昭和60年)まではカワウソが生きていた可能性もあったが今は四万十川と時期を同じくして絶滅したと思われる。あまりにも水量が減り、河口のウライ工や鉄製魚止めによって遡上する魚類が激減し、カワウソの生息に適さなくなったためだ。
最後に目撃されたのは安家元村の淡水魚の養殖場近くだった。

水の減は上流の国有林の伐採に起因するとして、伐採中止の地元有志による誓願も作成されたことがあった。
ただ、川の水の減少は全国に見られ、地球温暖化が大きな原因であることが近年理解されるようになった。むろん上流の伐採の影響がなかったわけではないが。

現在の国有林は天然林(林令は若いが)面積が6割、第二次対戦後植栽の杉、カラ松、赤松が主の、林令50年近くの人工林が約4割を占め、安家川上流の水源林としては6〜7割ほどに機能が回復していると私は見る。
私と安家沿いの住民が「安家川48滝72淵」調べを始めたのは平成4年(西1992)、ちょうど安家川下流に金属ウライ(サケマスを止め、増殖事業とするためのもの)が完成する時期であった。
安家川で鮎釣りの名人と言われた私の親父の思いをくんで。