木霊"こだま"季節日記-3

NO.40(05.04.11の平庭は生き物が…)

山形村平庭キャンプ場

今年の雪の融け方は例年と違う、普通春先は地面から雪が融けてゆく。今年は大気への融解が圧倒的に多い。

その割りに雪の表面は堅くカンジキなしでも歩ける。

近くにウサギの食べたイタヤカエデの枝が…

まるでナイフで切ったような食痕、これがウサギの特徴。

カモシカは引きちぎったような跡を残すので判別出来る。

丸いウサギの糞のそばにテン(イタチ科)の糞があった、ウサギはうまく逃れたろうか。

今年はコバンドリ(子晩鳥…モモンガのこと)の糞が見えない、吹雪が厳しく下の山へ下がったか?

平庭スキー場の下に上山牧場

樫葉君3才、ポニーよりまだ小さい。

ポニーは自分より小さい生き物には警戒しないようだ。来たばかりなのに樫葉君には優しいがオレにはさわらせてくれない。

放し飼い状態で飼っていたポニーは縄を掛けようとする樫葉君から逃げる。

じいちゃんがしっぽを捕まえたが転倒、ひきずられてしまった。

小さいがさすがに馬の力はすごい。


No.39(05.04.09更新)イタヤ楓とバイオリンほか

05年2月山形村平庭スキー場(標高700b)

調査のためイタヤカエデの太さ3ミリくらいの枝を折り(画面中央)数分ほど後に見てみると。

画面右下に水滴が見える。イタヤカエデの樹液が滴っている、舐めると、ほのかに甘い。メイプル(イタヤ)シロップなのだ。

周りは雪で寒いのに木々はすでに活動し始めているの。

板矢・昔は弓矢に使われた。山ではカンジキ、トビ(鳶のくち先に似た先のとがった金属、丸太を引っかけ移動させる道具)の柄、

バイオリンの胴にもよし、いまはギター用には外材のローズウッドを使っているらしい。

先日良いイタヤがあったので使わないか制作業者に問い合わせたが欲しいとも何とも言わなかったので、薪にした…冗談。

05.4.7山形村小国(標高500b)

福寿草(ふくじゅそう)が顔を出している。
地元の呼び名は土満作(つちまんさく)。

土にまず(最初に)咲く花、と言う意味。

その左はイヌガヤ(榧…カヤにあらず)、と言う意味。
カヤは碁盤にすれば最高級品。裏板無節なら一千万する材もあるほど。

葉が似ているだけなのだ。大きくならない。ただ釣り用のタモの柄にすれば、最高級品。

木はすべて使い方がある。日本の木の文化を知ろう。

マンサク、満作(この花が黄金のようにいっぱい咲くので呼ばれる)

地元では木マンサク(木のうちでまず最初に咲く)と呼ぶ。

上を向いて咲くとその年は天気がよい。下を向けば雨が多い年、と言われる。

この写真では下と横を向いているから平年並みと判断。さて当たるか?

この枝は柔らかく輪っかを作って木と木をつないだりする。

05.4.9野田村の海岸の磯

20p×15pの砂だまりに27個のアサリと1個の馬糞ウニが居た。何とも海の生産力はすごい、陸上の何倍もの生物がいそうだ。

一個だけは家の水槽に入れあとは海に戻した。

旧の3月3日は一般の人も磯に入れたが、いまはウニアワビが盗まれると、漁協で入れてくれない。

何とも世知辛くなった。コンブの芽を食べてしまうツブガイを取らせれば磯にもいいと思うのだが。


No.38

05.3.18岩手野田村

日形井地区のアジアの館はいまだ雪の中(3月いっぱい休館中)。アジア民族の展示館だ、以外と面白い。

その近くに住む泉田夫妻の作品が下の写真。

一年ぶりに行ってみた。少し作風が変わっていたが、相変わらず面白い作品を作っている。

作品名は不明だが私は凧と名付けた。

薄っぺらの板状の粘土を焼いた一見単純な作品に見えるが難しい。

彼の独特の製法が特徴。(朝日陶芸展2年連続グランプリ)

作者の顔色も良く、作品も健康的に見える。気のせいか。

塗り薬もあえて、少し替えたようだ。

コーヒーカップを手に取るとなじみよく、唇に当たる線がとても良い。オレは猫唇?なので、コーシーを飲むには大切な形なのだ。

買ってこようかと思ったが、オレよりほしい人が来そうな気がして、やめた。

値段を聞くほど金もなかったし。

これは、ガス釜ではなく、穴釜で焼いたもの。

作品の色合いが玄人向きのもの。

一度盆栽用のデカイ鉢を焼かしてほしいと頼んだら、いつでもどうぞ、と簡単に言われ、ビビッテしまった。

考えてみると泉田先生の邪魔をしそうなので、未だやっていない。だいいち口だけ立派なオレに出来そうにない。

オレはどうも実用的なものにこだわってしまうので、ゲイジュツはだめらしい。

No.37

2005.2.12
山形村平庭スキー場祭り、恒例の花火大会が行われた。

暗いそして雪が舞う夜空に。周りの雪や、白い木々に映えて。

スキー場入り口、雪の壁には千個を超える夢明かりが設置されて、ろうそくの火も花火に負けないくらい美しかった。

みな人手で掘ったそうだが、花火よりは金がかからなかったろう。

No.36

2005.1.25山形村小国

1月だというのにドカ雪が来た。山は真っ白、水が増えるだろう。

朝枝が氷って綺麗に輝いていた。

No.35

2004年3月山形村内間木地区にビジターセンター完成。

木霊の駅会員川村、中野のアイディアを山形村のご理解があって、炉縁や薪ストーブのある体験の館が完成した。

詳しくは2005年に

no.34

04.06.23

ホタルブクロの花が咲いていた。例年より早い。

この花の中に昨年の夏、蛍を入れて見た。かすかに蛍の光が点滅し、優雅な明かりを楽しめた。

そんな遊びは今はない。自然の美しさや人間とのつながりが薄れている。

 

 岩手岩泉安家森。頂上から八幡平の方向を見る04.06.12.
 草地の中には天然芝再生のため牛が8頭放牧されている。左側の荒れ地は冬季雪が吹き飛ばされ寒風によって芝が枯れ、画面右下のような状態になっている。風上の森林(草地上稜線の向こう側)が放牧地造成のため森林が伐採されたためと考えられる。

no.33

5月10日 山形村 、ほうれん草ハウスで捕獲した山ウサギの子供、子供の手のひらより小さい。オレなら飼えるかと持ち込んできた。牛乳、栄養ドリンクで水分補給。夜中にしか動かない、山ウサギの食べそうな植物を与えている。
野性に返すのが大変だ。
だがとにかく可愛いのだ。

野田村 新山漁港、波打ち際10センチ×50センチの砂の中にに30個のアサリが入っていた。
水槽の中に入れて見ると動く動く、30分くらいは飽きないで見ていられる。

それにしても海の生物を育てる力には恐れ入る。

左の、てかてか光る葉は福寿草(キンポウゲ科)右はヤブニンジン(セリ科)。全くよく似ている、同じような葉にコシャク(セリ科)もある、花を見ないと区別つかない。

No.32

2004.04.21
久慈市 山根町、和牛6頭を飼っているご夫婦。カヤや下草を刈って積んでいた。一日5円づつ赤字と言っていた。
跡継ぎの息子は、牛をやめたら帰ってくる、と言っているそうな。

家畜をやめると肥料がとれない、農業もできなくなる。山地に適した赤ベコは親で一頭売って五千円だったと嘆きが入る。

何かこの世はおかしいと老夫婦は言う。この枯れ草でも一年に一頭飼う事はできないそうだ。

この下草で作った肥料は完全に無農薬、有機肥料、安心して食べられる作物ができるのだ。

大量に飼っている動物から作った肥料は、何かしらの薬物を使っているため、正直安心できない。

こんな写真を見た事があるでしょうか?

ツクシンボウが堅いアスファルトを破って生えてきているところです。
もちろん自動車が走るほど強い路盤からです。

タンポポもよく見かけます、雑草というやつはホントすごい生命力ですね。

アスファルトはコンクリートと違って完全に固まってはいません、ですからミクロの単位で少しづつ押し続けると、このようにアスファルトを押しのける事ができるのです、ただし路盤の厚さがツクシの背丈を超えてはだめですが。

水飴や蜂蜜のふたが取れなくなった時は、軽く握ってゆっくーり蓋を回して取ってください、不思議ですよ。