会報木霊の駅

〜 木霊のお告げで発行  2000.6 第 3 号 〜

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新入会員紹介

鈴木信輝(Nobuteru Suzuki)さん鈴木愛子(Aiko Suzuki)さん
青森県上北郡 在住
 総合百貨店経営
 得意分野は政治評論。良き友人を見つけたい。

 

斉藤真琴(Makoto Saito)さん
 
宮古市崎山 在住
 林業、乾しいたけ生産
 椎茸の環境整備と杉林でのモミジガサ(しどけ)の増殖に取り組む。スキーが得意。
 社会へ:林業(育林)で生活が出来る社会

 

柏崎成男(Kashiwazaki Naruo)さん
青森県上北郡 在住
 (有)柏崎製材所

 

 

〜今後ともよろしく

御願いします〜

山菜のシーズン

会長 工藤 悦郎

 日本の食文化は春の山菜から始まり、夏のいちご類、秋のきのこや木の実など、季節の恵みに負うところが多い。これからが山菜の季節であり旬である。
 東北地方は、雪解けが遅いだけ春が待ち遠しく、雪の下からまだ黄色や薄緑のふきのとうに始まり、順次ぎょうじゃにんにく(アイヌネギ)、あさつき、のびる(ヒロッコ)、やぶかんぞう、かたくり(カタコ)、わさび、あざみ<なんぶあざみはアザミ汁として特に美味>類、しおで(ソデコ)、もみじがさ(シドケ)、よぶすまそう・いぬどうな・たまぶき(併せて一般にはボンナと呼ぶ)、うわばみそう(ミズ)、みず(アオミズ)、にりんそう(フクベラ シドケともに毒草「トリカブト」と間違えやすいので注意)、ゆきざさ、みやまいらくさ(アイコ)、あきのきりんそう、ぎぼうし(ウルイ)、うど、たらのめ(タラッポ)、にわとこ、くさそてつ(コゴミ)、ぜんまい、わらび、とりあししょうま、やまぶきしょうま、さらしなしょうま、せり等まだまだ沢山あります。
 自然保護に留意しながら、自然の恵み享受したいものと思います。また、山菜は正式な植物名ではなく方言、例えば「もみじがさ」では味が解らないが「シドケ」ではじめて「シドケ」本来の味と風味になります。
 山菜は方言で食べて本来の味が味わえます。ソデコもアイコもボンナも美味しくてこたえられねぇな、となるわけです。
 ただ、一部のものを除き一般的には山菜にはアクがありますので、上手にアク抜きをして旬を味わってください。
 馬や牛がワラビを食べないのは、アク抜きができないからで、牛馬がアク抜きできたとしたら、私たちの口に入るワラビが少なくなり、ワラビは高価な山菜だったのかも・・・。


 「山菜のんべ教室(2)」吉川 進

    「アザミのみそ汁」

 ナンブアザミを使う。どれがナンブかツガルか分からない人は、どっちも食ってみる。と言っても、どっちも分からない人がほとんど。雪解けの終わる頃、沢沿いを見てやわらかそうなトゲの少なそうなアザミを見つけよ。

(調理法)

1.熱湯で3分煮て(煮すぎるな!)水で冷やし、きざむ。

2.みそ汁を作る。

  白味噌、昆布、焼き干しでダシを取る。引き立て役にしいたけ、油揚げ。

3.アザミを椀に盛り、それにみそ汁をかける。

(保存法)

 アザミを少し煮て一食分ずつラップにくるみ、冷凍庫に入れ、冬に食う。栄養満点、生き返る。しかし野の花を取り過ぎるな、会員よ。

    「コーヒー酒」

 コーヒー豆を使う(誰か粉末を試して結果を教えてくれ)。豆の3倍のホワイトリカーを加える。

 熟成には3ヶ月かかるが、酒が無くなったら明日飲んでもよし。

 甘味と興奮作用のあるカフェインが含まれ、食欲増進、疲労回復に効果あり。キッチンドリンカーに注意せよ。

     

「森は尽きないエネルギー」 

             中野 雅幸

 1999年版世界人口白書、2050年には現在の60億から90億に、毎年7800万人が増えている。

 エネルギー、食糧不足になる。石油埋蔵量30年とか100年とか、どっちにしても大変だ。クリーンエネルギー核融合技術開発には、あと50年と言われる。その燃料も有限、原子力も。世界の環境問題の根っこは、人口爆発にあると言われる。

 尽きない資源はないのか?ある、太陽がある限り。

 太陽エネルギーは年に120兆キロワット地球に降り注いでいる。世界の電気使用量の10万倍だ。それは風や波が発電のもととなり、植物や森林となる。

 日本では今、使っている木材、年1.2億立方メートル。日本の森林の生長量は年1億立方メートルくらい、それは燃料から食料まで使える。私達は日本の消費量の8割、外国の木を使っている。世界に森林を増やして返そう、是非とも。